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ひとたびの

          昨日「ある椅子」がお伴の「こぐま」を連れてVALOに巡回してきました。
          小さな北欧展から1ヶ月、これにてグランドフィナーレです。
          その訳は・・・。
ひとたびの_e0159392_2041498.jpg

          この二脚の椅子、どちらも巨匠ハンス・J・ウェグナーの
          デザインによるものです。

          奥に写っているのはベアチェアの子どもにあたる「ミニベアチェア」
          安楽椅子のマスターピースであるベアチェアの血統をしっかりと受け継ぎ
          これまた珠玉の座り心地でありました。

          さて、問題はその手前にある椅子。
          実は世界に12脚しかない希少な一品!!
          いわゆるプロトタイプの一脚なのです!!!
          ウェグナーがウィンザーチェアタイプの椅子を製作する時に
          デザインしたものらしく(彼のウィンザーは珍しいですよね)
          プロトタイプなので正式名称はありませんが
          脚部に貼ってあったシールには「ウインザースツール」とありました。
          製作はあのデンマーク「フリッツ・ハンセン社」のようです。

          この椅子はVALOにおけるひとたびの展覧会を終え、
          後は静かに「ある人」と暮らしを共にします。

          次の時代に引き継がれるまでの間「ある人」はそれを大切に愛し
          使い続けていくことでしょう。
          それは「名誉ある役割」なのかもしれません。

          その椅子の歴史の1ページにVALOも刻まれた事
          とても嬉しく誇りに思います。

          「小さな北欧展」を締めくくるに相応しいグランドフィナーレとなりました。
          本当にありがとうございました。
by cafevalo | 2013-10-07 21:45 | 美術探訪 | Trackback | Comments(0)

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