メナード美術館へ

積年の思いがやっと叶いました。
地元でありながらなかなか行くことが何故か出来なかったこちら。

メナード美術館。

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1987年、創業者である野々川大介・美寿子ご夫妻が20数年にわたりその審美眼により収集した
美術・工芸品1400点余を広く一般に公開するべく、ご夫妻の出身地である小牧市に開館した美術館。
現在その収蔵数は何と1500点を超えています。


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この美術館のポイントは、印象派以降のヨーロッパ絵画・日本画・日本洋画をはじめ
工芸品や古美術品などが一堂に会していること。
収蔵品の素晴らしさには目を瞠るものがあります。
詳しくはHPで確認してくださいね。

今回の企画展〈空の情景〉は空を描いた作品を、洋の東西、古今を問わず観賞可能
まさにこのタイミングを待っていたのかもしれません。

ゴッホ、セザンヌ、ユトリロ、ピカソ、マティス、ブラック、ルソー、モネ、ミロ、ルオー
ニコラ・ド・スタール、アンドリュー・ワイエス、大観、魁夷、春草etc
…とても書ききれません。
(あと大好きな熊谷守一の作品も結構収蔵していて、今回はあの〈蔵王〉を観ることが出来ました)

ヨーロッパの巨匠達の作品を結構な至近距離で、しかもゆっくり鑑賞できる機会はそうそうあるものではありません。

ワイエスやド・スタールはお気に入りだけに、彼らの作品を見るだけでも僕にとっては価値ある事。
ポスターにも使われ、今企画展で初公開となるド・スタールの《灯台(アンティーブ)》
この作品は彼の具象絵画作品であり死の一年前に描かれたものです。
鮮明なイエローと対比する鉛色の空の色、そのグラデーションと不規則な筆致には
美しさと儚さが混在し、彼の精神の崩壊を示唆しているかのようでした。

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そしてもう一点、楽しみにしていた樂焼作品の鑑賞です。
14代吉左衛門であった樂覚入の赤樂と15代吉左衛門の黒樂2点
やはり黒樂〈銘 沓沓〉と初公開となる〈銘 慶雲〉には唸るものがありました。
特に沓沓(ようよう)を高台から見上げていくと、釉薬のかかっていない部分と黒い肌の造形が
息を吞む美しさでした。
それはあたかも漆黒の闇夜に浮かび上がる山嶺のごとき景色。
そのあまりにも幽玄なる美しさに、暫ししゃがみこんで見入ってしまう程でした。

そんな訳でとても充実かつ有意義、満ち足りた一日となりました。
会期は3月31日迄です。
興味のある方は是非足をお運びくださいませ。

次回企画展は4月11日より〈シャガール マティス ルオー 三人の画家の版画集〉が開催されます。
これまたワタクシの好きなマティスの〈ジャズ〉シリーズが展示されるので
万障繰り合わせの上馳せ参ずる所存でございますハイ。




VALOKAKU🏢

# by cafevalo | 2019-02-17 11:53 | 諸事 | Trackback | Comments(0)
先ずはこの映像をご覧になって下さいませ
話はその後で。


This is Your Fight Song(Rachell Platten Scottish Cover)   THE PIANO GUYS

スコットランドはノーザンハイランド

北欧バイキング、スコットランド、アイルランド、フランス、スパニッシュetc
領土を拡大すべく数多の戦が繰り返された悠久なるヨーロッパ創世の歴史
それらを内に秘め、古城は儚くも気高く湖上に佇んでいます。

レイチェル・プラッテンの〈Fight Song〉と〈Amazing Grace〉のリミックス
美しいチェロとピアノの旋律にパイプバンドの勇猛な音色が重なります。
そう、スコットランドではパイパーは兵士の証。

それは、雄大なハイランドの大自然の中、戦い打ち破れたもの達への鎮魂と祈りであると同時に
現代の私達に強く生きる力を喚起させる応援歌ではないだろうか。

もうすでにご存じの方も多いとは思いますが
そう、ピアノガイズです。

楽曲もさることながら、圧倒的な映像美に心打たれます。
彼らの映像に共通しているのは、大自然への畏敬の念を感じること。
そして風の音、水の流れ、木々の匂いなど、自然を慈しむ心を強く感じる点です。

森羅万象がエッセンスとして織り込まれているような気がします。
それはまるでキルトを紡いでいるかの如く…。

とくにこの作品はスコティッシュということもあってかワタクシにはズシーンって来ました。

もともとバグパイプの音を聞くと涙腺がちょっと怪しくなるのです。
あのハイランドカセドラルなんか聞くともうダメなんですよ鳥肌立っちゃって。

昔カナダにいた頃、建国記念の日(CANADA DAY)の式典でマスパイプバンドのパレードを見て
大興奮したのを憶えています。

何だろう?魂レベルで英国に何かあるのかなぁ?←毎回言ってますけどあるわけない。

とにかく、アルバムも出てるしユーチューでも映像観れますからね。
さあ、あなたもガシッって掴まれちゃってくださいな。

オススメですっ!!!




VALOKAKU🎻

# by cafevalo | 2019-02-12 13:57 | 雨の日の釣師 | Trackback | Comments(0)

まほろばの郷より

立春大吉!

季節は一歩一歩春に向かっています。
窓の外の景色も何となく春めいてきて、吹く風に春の匂いが乗っていたりします。

昨日洗濯物を取り込みにテラスに出ると、網戸に小さな虫を発見しました。
陽気に誘われて出てきたのは、カメムシの仲間でしょうか。

ーちょっと早いんじゃない君ぃ~。

まあ、春を待ちわびる気持ちは皆同じです。

さて、ここのところお抹茶を気軽に!というコンセプトで
自宅にてお茶会を開いております(お抹茶って栄養もありますしね)
といってもワタクシとカミさんの二人会ですが…。

今までのほほんとしていた茶道具達にとって、それは正に青天の霹靂。
「何?なに?、どうしちゃったのさ??」
そりゃそーでしょーよ、半ば物置の肥しとなり果てる運命を覚悟してたでしょうから。

そんな彼らの中で、憐れ急転直下、激務の現場に叩き込まれ
その身をボロボロにしてしまったものがあります。

そう茶筅です。

こればかりは使用品はもちろん、たとえ新品だとしても
しばらく使っていないと劣化してしまうんですね。
そもそもこれが無いとお抹茶を点てることが出来ませんから
急ぎ購入を致しました。

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奈良県生駒市高山町 翠華園 谷村彌三郎 作

やはり茶筅といえば高山茶筅、穂先はスタンダードな数穂をセレクトしました。

実は昔奈良県に住んでいたことがありまして、生駒市高山町にはちょくちょく出掛けていたのです。
もちろん高山が美しい竹林に囲まれた茶筅の里であることは知っていたのですが…。

茶筅の里を過ぎてもう少し奥に進んで行くと〈くろんど池〉というやや大き目な野池があり
その周辺はトレッキングコースなども整備された自然公園となっていました。
時々休日に出掛けては池でBASS釣りをしたり、周辺トレッキングをしたりして楽しんでいたのです。

それともう一つは、お恥ずかしながら花より団子なお話。
町内に〈高山かきもち〉で有名な高山製菓㈱というおかきの会社の工場がありまして
色々な種類のおかきを製造直売していました。
中でも〈ころもち〉というおかきが激ウマでハマってしまい、それを買いに出かけていたのです。
当時はその場で無料の試食やお茶サービスなどもあったような…。
とにかく出来立てホヤホヤのおかき達の味は格別!それを楽しみに行っていた気がします。

ちょっとしたお使い物はもちろん贈答にも利用するくらいの美味しさでした。
通信販売でも購入可能ですので気になった方は是非どうぞ、オススメです!

そんな訳でこの茶筅を眺めていたら、風になびく美しい竹林の風景とともに
当時の記憶が色鮮やかによみがえりました。

ちょうど今頃、茶筅の里 高山では刈り取りの終わった田んぼに、冬の風物詩である
傘組みされた竹の寒干しが、風情と美しい幾何学模様を創り出しています。




VALOKAKU🍵

# by cafevalo | 2019-02-06 12:09 | ひとしな | Trackback | Comments(0)

手書きのぬくもり

こちらに越して来てから、断捨離も兼ねて色々と品物を処分しています。
新品はもちろん仮に使用品であっても、捨てるのはやはりもったいないので

ー良い嫁ぎ先が見つかりますように

そんな願いを込めてリサイクルショップや骨董屋に持っていきます。
誰かにとって必要なモノであればまた大切に使ってもらえることでしょう。

そもそもワタクシそのような店を覗くのは大好きでして
何か掘り出し物があるんじゃないかとワクワクしてしまいます。
まあお宝ハンターの端くれって事ですかね笑

先日、家具やインテリアに強いショップを新規開拓しました。
そのお店なかなかレベルが高くて、定期的にチェックを入れた方が良さそうな感じです。

そこで出会ったこの水差し、ぽってりとした肉厚感と可愛い花が手書きされ
店内をサ~ッと流し見する中で、妙に存在感があり気に留まったのでした。
ショーケースの中に鎮座するでもなく、ベッド脇のサイドボードにポツンとディスプレイ。
カミさんに聞くと彼女も唯一これが気になったとの事。

ー我が家に来るかい?

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リチャード・ジノリ 花柄水差し Mondovi窯

1980年に閉鎖されたピエモンテのMondovi窯で焼かれたものでした。
ずれずれのラフなMondovi窯のバックスタンプは
釉薬をかける前の半渇き状態で触っちゃって擦れてます。
(カッコイイ紋章なのにぃ~)

それでも素朴で温かな印象とイタリアンのおおらかさを併せ持ち
フィレンツェDoccia窯のジノリとは一線を画す雰囲気に心和みます。

注ぎ口に小さな欠けがあるけど気にしません。
本来の使い方でなく、野花をそっと飾るのにちょうどいい
そんな一品です。



VALOKAKU⚘

# by cafevalo | 2019-01-29 15:20 | ひとしな | Trackback | Comments(0)

#3 幸せなひとりぼっち

今回のセレクトはスウェーデンを舞台としたヒューマンラブコメディ作品。

妻に先立たれ会社もリストラされた主人公のオーヴェは、失意の下自ら人生を終わらせようとする。
そんな彼の家の隣に引っ越してきたイラン人女性パルヴァネとその家族。
人付き合いも苦手で偏屈・頑固・変り者で通っていたオーヴェは
パルヴァネの人生を謳歌する姿を最初は疎ましく感じるものの
降りかかるようにやって来る彼らやその他の近隣住民との交流(笑)により
次第に失われていた心を取り戻し、生きる喜び、愛することの素晴らしさを知り人生を再生していく…。

とまあ内容はこんな感じで、見終わったあとホンワカする秀作なのですが…。
僕もちょっと偏屈で変り者なのかこの映画で食いつくところが違ってましてハイ。

まずは、主人公オーヴェの住む住宅(地)
これらは1960~70年代に建設されたスウェーデン文化住宅で、まぁその佇まいが何とも言えません。
原作に忠実にするためにわざわざ現存するものを探し出したそうです。
同じデザインのシンプルな住居が立ち並ぶさまは、連続性と統一感がバッチリ合っていて
とても美しいのです。
また彼の家のインテリアにも北欧の機能美を垣間見ることができます。
さすがデザイン大国!

そしてもう一点、これがポイントなのですが。
それは車好きのオーヴェの愛車、SAABです。

オーヴェはSAAB 92をこよなく愛した父親の英才教育を受け
生粋のSAABマニアとなったのでした。

若い頃地区で知り合い自治会の同志となったルネという親友がいるのですが
二人の愛車対決は遂に確執を生む結果にまで発展します。
そう、ルネはボルボ党だったのです。
しかも決定打はルネが最後に乗り換えたBMW Z3でした。
ドイツに魂を売るなど…。

このストーリーをパルヴァネに告白するこのシーンで、歴代SAABが煌びやかに登場!
SAAB好きの僕もカミさんも大興奮でした。

親父さんの92に始まり結婚して96、ルネのワゴンに対抗して95ワゴンに
その後CLASSIC 900、9000CDそして9-5に乗り換えようとカタログを貰いに…。
背景に最新の9-3ワゴンも映ってたりします。
何でもドンピシャのロケ地が見つかった場所がSAABの故郷トロールハッタンだったらしく
SAABミュージアムの全面協力があったとの事です。

いやはやこの映画は歴代のSAAB車が動く映像として記録されている貴重な作品とも言えます。

これは急ぎ我が家のアーカイブに収蔵しなくてはなりませんなフム。






VALOKAKU🎥

# by cafevalo | 2019-01-21 15:27 | 雨の日の釣師 | Trackback | Comments(0)

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