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雨間を縫う、白露の梓水 其の壱

本日9月7日は、二十四節気の白露。
「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」

日毎に朝晩の冷え込みが増し、川を渡る風も冷涼となってきました。
黄金色の田圃の上を、旅立ちをひかえたツバメ達が空高く飛び交っています。

秋の訪れですね。

2017梓川の漁期も、残すところあと僅かとなりました。
9月に入れば、それこそ休み毎に川に立ち、時の許す限り竿を振り続けたい。
今期のフィナーレを飾るに相応しい、それは見事な一本を手にしたい。
この時期の釣り師は皆同じ思いです。

しかしながら、この最終月というのは曲者で
8月の渇水を翻す雨は、台風や秋雨前線といった、時として暴君と化してしまう長雨との
それは過酷な闘いを、強いられる月でもあるのです。

「雨降らずんば、魚動かず」

降雨による河川の増水は、魚達にとって遡上のスイッチを入れる重要なファクター。
そうは言っても、タイミングがズレれば大増水でアウト。
引き際がチャンス!と思っていると、豪雨で竿出せず釣行断念etc
そのまま気温・水温共に低下でフェードアウト的にシーズン終了という最悪のシナリオも・・・。
まさに、9月の雨は、釣り師にとって諸刃の剣なのです。

今夏の渇水は長く尾を引いて、9月にまで切れ込みました。
それでも先週、遠征をしてきた同胞の盟友フライマスターは、30UPを連発させたのです。
何でも彼には、梓川の釣りで自分が思い描いていたドラマテッィクなストーリーがあり
それを今回、役者であるフライと演出家である彼が、メソッドを駆使し見事具現化したのでした。
それは釣り師冥利に尽きる、とても素晴らしいことなのです。

そんな彼からパワーをもらい、気を引き締めて臨んだ今釣行でした。
しかし、天気予報は芳しくありません。
超晴れ男なワタクシも、今回ばかりは降ってもらわないと困窮してしまうのですが
どうも降りと止みのタイミングが、微妙にズレそうなのです。
釣り師の思惑は、DAY1水曜日にまとまった雨が降り、DAY2木曜日にイイ感じで増水
本流差しのBIGONEとガチで勝負といきたいところが、予報は両日とも煮え切らない雨マーク
鉛色の空とにらめっこしながら、雨間(あまあい)を縫っての出撃となったのでした。

DAY1
午後一で所用があり、降水確率も午後に成る程高い予報ゆえ
昼前に出掛けました。
現着10時45分 8月2日に50UPをバラシたポイントに入川です。
昨夜の降雨の影響でいささか水量は増えており、しかも水が生きてる感もアリます。
ここで、雲が切れ、薄日が射してきました。
さすが晴れ男です^^
「これはイケるかも」っと期待に胸が膨らみます。
「振られ男の恨み節」とも言える程、あれからこっち、リベンジを果たすべく
ここに入っていますが、ダメですねぇ。
この日も一通り流してみましたが、寂として川割れずでした。

続いて下流のポイントへ移動、現着11時30分。
ここはレコードである55㎝を仕留めたところです。
やはり実績ポイントに自然と足が向くものです。
渇水でチャラチャラの瀬だったところが、イイ感じの流れになっています。
岸際・流芯のエッジ・対岸ボサ・瀬頭・瀬尻と丹念に攻めるも不発。
何とか早瀬の白泡帯をダウントゥイッチで流して25クラスを1Fish。
辛うじてお坊さんは逃れました汗。
午後の予定もあり、12時チョイ過ぎ納竿。

結局この日はたいして雨は降らずトホホ。

ああ、無情にも釣り師の思惑は崩れ去っていくのでした。

DAY2に続く。




CAFEVALO
by cafevalo | 2017-09-07 22:27 | RIVER WIND | Trackback | Comments(0)

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