VOL 7   THE SUNSHINE OF THE NIGHT -秋の夜長に灯りを想う-

“秋の日は釣瓶落とし”と言われる。
この季節、夕方5時を過ぎる頃になれば、あっという間に太陽は西の山の端に隠れ
凛とした冷気のマントを身に纏った、静かな夜がしっとりとやって来る。

そんな折、来月初あたりに安曇野を中心とした秋のイベント「安曇野スタイル」を
楽しむ機会が出来た。
親しくさせて頂いている松川村の家具工房「二人組工作所」にお邪魔しての
一日出張カフェである。

このイベント、当地で活動している作家の工房公開や美術館・ギャラリー・飲食店etcで
期間限定の企画などが行われる秋の文化祭みたいなもの。
実を言うと、VALOが移動カフェとして初めて出店したのは、第一回の安曇野スタイル
だったのである。

今年この家具工房のトピックは「灯り」。
新進気鋭のガラス作家 永木 卓 氏 と木工芸のコラボレーションにより生み出される
オブジェクティブで幻想的な灯りの世界。
そこでVALOとしても何かその場の雰囲気をディレクションしたいと思い、
VALOセレクトの「灯り」を持参しようと考えた。
只、有機的で温かなイメージの工房を近代的な明るさで台無しにしてしまうのはもちろん
安曇野の秋の精霊達を驚かせてしまうのも本意ではない。

そこでコールマンのガソリンランタンを連れていく事にした。

コールマンのキャンピングランタン、そのルーツは1914年に誕生した初期モデルである
アークランタンに始まる。
社のあったカンザス州ウィチタ(大草原の小さな家の舞台でもあった)では
家畜小屋や農機具小屋を隅々まで夜でも明るく照らし出し、人々は
”THE SUNSHINE OF THE NIGHT ”-真夜中の太陽- と絶賛した。

その当時夜は本当に暗く恐ろしいものであり、人々は畏怖の念を持ってそれと対峙したのであろう。
コールマンの灯りは、太陽の如く明るさと温かさをもって人々を照らしだした。
辛い事も楽しい事も等しく・・・。

それは神の慈愛に充ち溢れた灯りであったに違いない。

そんな歴史を持つアメリカが'08~'10にかけて立てつづけに3つのミッション
(アポロ・オービット・タイタン)を行った。
それは壮大な宇宙を舞台!?としたものではなく、小さなOD用LEDランタンのお話。

クライミング用品で有名なブラック・ダイアモンド社が2008年にバックカントリーユースに
最適な3WLEDバルブ(だったと思う)を備えたランタン「アポロ」を発売。
翌年にソロバックパッキング向けの1Wバージョンの良弟「オービット」、更に次年にベースキャンプ用のクワッドLEDを装備した「タイタン」を発売した。
これら最新LEDランタンはODアクティヴィティはもとより、災害用の照明器具としても有効な機能性を備えておりオススメのアイテムである。

1世紀近い時を経て、ランタンも化石燃料に依存することなく、サスティナブルで環境負荷の低いものへと変わりつつある。
しかし、照明器具の「人の心に灯りをともす」という普遍性は決して変わることはない。

次代を見据え、自身にとっての選ぶべき一灯は果たしてどれか?
秋の夜 窓の向こうにその答えを見つけることが出来たような気がする。
e0159392_2154737.jpg

写真は’93年製200B703Jクラッシック 名機200A(通称赤ランタン)をリイシューした
限定モデル。

クォーという燃焼音を立てながら
「夜を夜として愉しむことができる、炎のようなあたたかな光」を生みだします。
それは単に明るさを与えるだけでなく、安らぎの影を作り出すこと・・・。
北欧照明のデザイン概念に通じるものがありますね。

来月11月3日(木)松川村「二人組工作所」の出張カフェでお待ちしております。
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by cafevalo | 2011-10-25 22:27 | モノ物語り | Trackback | Comments(0)

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