VOL 4  AUTOMATIC

“ご自宅でもハンドドリップなんですか?” 
お客様にこう聞かれることが多い。
そのとおり!と言いたいところだけど、答えはNO。
自宅ではコーヒーマシンを愛用している。
いつもVALOでお客様にハンドドリップでコーヒーを淹れているからだろうか
プライベートでは、無意識に「VALOではない誰か」に
コーヒーを淹れてもらいたいのかもしれない。
なぁ~んてふと考えてみたりもするのだけれど、実はそんな大袈裟な理由ではなくて
コーヒーマシンがコーヒーを淹れ終わるまでのほんの短い時間
この時間が僕はとても好きなのである。

朝、目が覚める。
ハミガキをしながら寝ぼけ眼でマシンに水と豆をセットしスイッチを入れる。
しばらくすると加熱されたパイプが水をくみ上げるクォーシュ、クォーシュという音が
聞こえてくる。
にわかに朝の匂いの室内にコーヒーのアロマが重なり始める。
顔を洗い朝食の用意などをしていると、プシューポコポコポコとマシンが呼んでいる。
最後の水がパイプを通過し水蒸気が立ちのぼった音である。
サーバーには温かなコーヒーが満ち溢れている。
仕事を終えたマシンは、どこか満足気な表情でとても静か。
時折聞こえるサーモスタットのカチッという音がなければ、存在を忘れてしまう程である。
この短くも充実した朝のひととき。
マン・マシンの絶妙なるコーオペレーションの完結がそこにはある。

ここで我家のバリスタを紹介しておこう。
e0159392_2252730.jpg

ドイツ ブラウン社のコーヒーメーカー アロマスター コンパクト+である。
僕らの結婚を機に家に来てもらったので、かれこれ20年近く故障らしい故障もなく
バリスタ職を続けてくれている。
大企業であれば「取締役 シニアバリスタ」あたりのポジションであろうか。
弱小のVALOでは未だ一兵卒として文句も言わず頑張ってくれている。
感謝感激である。

ところで、このマシンのセールスポイントはその抽出スピードの速さ。
豆の量に係わらず他のメーカーのものより圧倒的に速く・美味しくコーヒーを
抽出してくれる。
その機能は当時としてはとてもエポックであったと記憶している。

僕は予てからブラウン社のドイツクラフツマンシップに敬意を表していて
スパルタンな物づくりに信頼を寄せている。
今使っている目覚まし時計も同社のものでこちらは更に年季が入っている程だ。

このアロマスター、そのタフさはもちろんだが操作スイッチ部のデザインが
僕はお気に入り。
シンプルな絵と読みやすいフォントを使いガイダンスされており
情報処理がスムーズに行える。
流石はブラウン!とてもユニバーサルな印象を受け
店頭で一目惚れしてしまったのだった。

そして、ひと日の終わりである。
「コーヒーでも どう?」
キッチンからいつもの音が聞こえてきた。
プシューポコポコポコ。
美味しいコーヒーがおちたようだ。
さて、モノ書きも終わった。
コーヒーを飲みながらゆっくり話でもしよう。
それは、大切な人との大切な時間。

饒舌な彼が仕事を終えると、静かな夜が訪れた。
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by CAFEVALO | 2011-08-01 23:08 | モノ物語り | Trackback | Comments(0)

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