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VOL 3   デキる男は・・・

          “デキる男は財布の中がスッキリしている。
          種類ごとにお札が1枚ずつ。
          クレジット、バンクカードが2~3枚程度
          コインは小銭入れを別にもっている。
          無駄がなくシンプル、とてもスマートである”

          たまたま本屋で手に取ったビジネス雑誌にこんな記事があった。
          ムムッ!待てよ、僕は正にそれを実践しているではないか!
          そう思いニンマリとした刹那
          「何事にも例外はあるわよネ」と、横で妻が笑ってみせた。
          まったくもってその通り、撃沈である・・・。

          さて、そんなデキる男になるべく手に入れた訳では無いのだが
          とても気に入って使っているこの財布。
          かれこれ10年近くになるだろうか。
          英国は「ホワイトハウスコックス社」のブライドルレザーを使用した
          オーソドックスな小銭入れ付のノートブック型財布である。
          当時からコインは別に持ち歩くのが好みだったので
          馬蹄形のコインケースと、ネームカードケースも同時に手に入れた。
VOL 3   デキる男は・・・_e0159392_23345798.jpg
                    
          このブライドルレザー、良質な成牛の一枚皮を草木鞣し後染色
          蜜蝋や獣脂に漬け込み、10週間をかけて仕上げられる
          たいへん手の込んだもの。
          その後熟練の職人たちのハンドメイドにより、様々な製品に
          生まれ変わっていく。
          
          そもそも「ブライドル-BRIDLE」とは馬勒という意味。
          馬具のために使われていた大変堅い革。
          その鋼の様なブライドルレザーを、定期的な手入れを施しながら
          自分のものにしていく、エイジングも魅力の一つである。
          ポケットの形や、手の跡、バッグの中での定位置etc、
          使い込まれやわらかくアタリがでて、色も経年変化し
          風格と存在感が増してくる。
          なるほど、男の歴史が刻まれるのは顔だけではないのかもしれない。
          
          自分で選んだものを受け入れ、スマートにそれと共に生きる。
          デザインされた機能性に手を加えることなく
          最大限にそれを使いこなす。
          デキる男はそんな男なのかもしれない。
          
          午後の光を受け光り輝くブライドル。
          そこに映る自分が決して曇ることのないよう
          日々ありたいと思う。
by CAFEVALO | 2011-07-02 08:48 | モノ物語り | Trackback | Comments(0)

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